最後の予感
彼とは喧嘩をして、話し合いをしつつも何とか上手く行っていました。
それは
「もうこの話はおしまいね!」
とお互いに区切りをつけてきたことが良かったのだと思います。
けれど、区切りをつけられるという事は
「その程度」の大きさの喧嘩だったんですよね。
区切りをつけてはみたものの、今回ばかりは何かが違う。
そんな雰囲気を感じ取っていた私。
恐らく、彼も同じような事を考えていたと思います。
しかしながら、区切りはつけたわけですから、
何時もの2人に戻っていないと「おかしい」と思っていた私達。
半分は強引に「元通りの2人」を演じていました。
演じるのも限界はあるもので、私は
「この前の喧嘩がもしかしたら‘最後‘なのかもしれない」
と思っていました。
その思いは残念ながらあたってしまいました。
徐々に彼は私と距離を置き始めました。
「忙しくて」という言葉も私に対する優しい嘘なのだと分っていました。
それなら、その嘘に乗っかって私も離れよう。
そう意を決しました。
大嫌いだとか憎たらしいなどという汚い感情は持っていなかった分、
離れるのは、かなりの痛みが伴いました。
けれど時間が経った今、
無理して付き合わず「等身大」で居られる私と
恐らく等身大で居られているであろう彼のことを考えると
痛かったけれど、これでよかったのだとも思います。
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